獣医学科4年後期の授業・実習の感想

獣医学生(大学生活)

投稿がご無沙汰しておりました。

まずは無事に岩手大学共同獣医学科4年後期を無事に一つも単位を逃すことなく終えたことを報告します。4年を終えた現時点まで落第した科目はない,つまりいわゆるフル単です。

また,共用試験(OSCE,CBT)というものも無事に合格しました。これに合格すれば臨床実習に参加できるという仕組みのもので,人医学部に倣って導入されたもののようです。

さて,今期の授業や実習について振り返ってみたいと思います。

単位数が1単位で授業が7.5回相当の科目を「半コマ」と表現します。「半コマ」と書かない限り授業15回相当の科目です。

獣医事法規:半コマ。獣医師に関わる様々な法律を覚える科目。

魚病学:魚関連の唯一の科目。魚の解剖生理から生産管理,疾患まで盛りだくさん。

動物行動治療学:学外の先生をお招きしての授業で,主に犬猫の問題行動,しつけなどの実践的な内容でした。先生は,かの有名な入交眞巳先生です。

臨床繁殖学:要は牛の生殖に関する病気と,お産についての科目。

毒性学:名前の通り毒物全般について。薬理学や食品衛生学とも被る部分があるので,これまでの勉強が身についてないと辛さが増す科目。

産業動物臨床学Ⅱ:名前を産業動物外科学にするべきだと思う科目。外科的な側面から各ジャンルの疾患の治療について一通り。

軟部外科学:半コマ。軟部ってどこやねんって思いますが,皮膚と臓器,血管など。外科入門的な内容から始まります。

消化器病学:消化器のうち内科と外科に分かれてオムニバス的に進みます。歯科も含まれます。

小動物内科学実習・応用編:前期の基礎編に引き続いてとOSCEの実技試験対策。X線読影での診断の練習なども。

小動物外科学実習・応用編:同上。X線やCTの撮影の体験がやっと4年後期でできました。

毒性学実習:マウスを使った毒性試験の実習。後半は顕微鏡での病理的な毒性試験の実習。

臨床繁殖学実習:牛の生殖器検査の実習と豚・馬の繁殖についての講義。豚の繁殖について複数回の講義がある大学は珍しいらしいです。

馬臨床学:集中講義。まるまる午後ぶっ通しの授業が3回。学外からJRAの先生の講義。

動物病院経営学:同じく3回ですが農工大に出向いて3日連続で受ける集中講義。学外から一次病院,グループ病院,二次病院の先生が日替わりでお話ししてくださいました。

私個人としては家族性地中海熱の病気でいくつか休んだり一部参加できなかったのは残念でしたが,臨床に則した実践的な科目がほとんどになってきたな,という印象です。

体調の問題で勉強も遅れ気味でしたが無事に全て及第点は取れたということでよかったです。

ちなみに,魚病学ですが,この科目が魚関連の最初で最後のようです。

やはり岩手大学は産業動物に強いということで,繁殖の講義をしてくださった豚の開業の獣医師先生のつてで豚の実習に行く学生さんもいました。

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