家族性地中海熱の治療と新たな不具合

家族性地中海熱

前回の記事(コルヒチンの服用をはじめて)の続きです。

コルヒチンという薬を飲み始めてから,発熱がなくなって,家族性地中海熱がほぼ確定し,同時に治療方針も確立した状態で大学3年生の後期が始まりました。

治療方針と言ってもコルヒチンを生涯飲み続けるだけです。

定期的に血液検査をして炎症を調べてたり,コルヒチンの副作用がでていないかと確認したりすることを続けるそうです。

ちなみに、この病気での発熱は「発熱発作」と呼ぶそうです。

この病気では発熱発作以外にも腹痛発作を出す症例があるそうです。私には思い当たらない症状でした。

この時の生活面として,どうやら私の大学では3年後期と4年前期が最も授業が”たいへん”な期間だそうです。

実際,授業や実習はフルタイムで残業なしのホワイト会社員ぐらいの拘束時間でした。

加えて私は自分の会社の仕事もあるのでそれなりに忙しく過ごしていました。

そんな中,発熱がないのに倦怠感が不自然なほど急激に現れる時があることに気がつきました。

そして,こういったタイミングで無理をすると発熱がありました。

特に立ち仕事のような体力を要する実習でひどかった記憶が印象深いです。

作業中,倦怠感と疲労感のため意識が遠のき,立っていられないほどでした。

ただ,この実習も授業としてはハードな部類でしたが,普通の人なら問題ないですし,私もこの病気を患う前であれば難なくこなせるはだった程度の負荷でした。

これは家族性地中海熱が悪化しているというより、周期的な発熱発作が弱く発症している状態だと医者は判断しました。

薬を増量して完全に発症を押さえ込むか,体調管理をしてあまり疲労させないように調整するか,の選択肢がありましたが,一錠でも下痢をしていたことから消化器の負担を考えると後者をおすすめすると医者に言われ,大人しく従いました。

少し話が逸れますが,その後すぐのタイミングで、運悪く新型コロナに感染してしまいました。

ワクチン2回接種済みにも関わらず,かなりひどい症状に陥りました。

熱は10日間続き,ピーク時は41℃でした。解熱剤を飲んでいたにも関わらずです。

後遺症として咳や胸痛が3週間続きました。

たまたま運悪くひどい症状が出たと思っていました。

しかし,これも家族性地中海熱と関係があるということが後にわかります。

とにかく,この時はまだ,過労さえ気をつけていれば問題ないと考えていました。

なるべく仕事を減らして食事も毎日同じものを食べて体調をキープし,大学を休まずに期末試験まで耐え抜くことに集中していました。

補足ですが,コルヒチンの副作用と付き合ううちに,毎日同じものを食べると消化器に負担が少ないのか,下痢などの不調がでなくなることを経験的に知りました。獣医の大学,少なくても私の獣医大学は授業をほとんど欠席できないので,授業がある平日は調子をなるべく整えておく必要がありました。

その努力も虚しく,期末試験を受けるはずだった日程のほとんどを病院の上で過ごすことになります。

そのことは次の記事(体調悪化し入院した話)でお話しします。

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